全学共通科目「オリンピック・パラリンピック概論」

オリンピック憲章について語る師岡 名誉教授
オリンピック憲章について語る師岡 名誉教授

オリンピックとは?パラリンピックとは?

 

オリンピック・パラリンピックは、単なるスポーツ競技の祭典ではありません。

 

オリンピック憲章によれば、オリンピックの目的は「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を奨励することを目指し、スポーツを人類の調和の取れた発展に役立てること」とあります。

 

そして、パラリンピックは、このオリンピズムが示している目標を実現し、真の共生社会を構築することを目指しています。

 

この講義では、2020年夏に東京で2回目に開催されるオリンピック・パラリンピックとは何かを総合的に学習し、206ヵ国・地域の多種多様な人々が共生するための課題についても考えていきます。

2019年度は約100名の学生が受講
2019年度は約100名の学生が受講

 

平和の祭典、世界最大の競技大会として親しまれているオリンピックですが、実は、オリンピック憲章において「根本原則」として最初に掲げられているのは、「人間がどう生きたらいいのかを探求する」哲学としてのオリンピリズムです。

そうした観点から、スポーツをすることは「人権の一つ」とも謳われています。

 

私たちが目にする「オリンピック」が、どのような理念を体現しているものなのか、またその課題はどこにあるのかについて、様々な角度から学びます。

講義の様子

この授業の魅力の一つは、東京でのオリンピック開催に現在進行形で携わる多彩なゲストから話を聞くことができるところにあります。


第7回「オリンピックの理念:オリンピズムとは何か?」では、急きょ、ゲストとして本学卒業生で朝日新聞社の編集委員(スポーツ担当)を務める稲垣康介氏を教壇にお迎えしました。

 

稲垣氏は、記者としてオリンピックを取材する醍醐味を「オリンピックは時代を映す鏡。環境、ビジネス、マーケティング、政治等あらゆる事象を切り取れる。」と語り、その一端を紹介。

 

また、「師岡先生に真っ向から反論!」と題して、師岡教授が解説したオリンピック憲章を「理想」とするならば稲垣氏はその「現実」についてを、取材の現場からの写真を交え解説しました。

 

終わりに、卒業生として「外国人と渡り合うには、日本を知ることが欠かせない。自分の立ち位置を知る座標軸を持ちつつ、『自分はこう思う』という意見を言えることが大事。そのために、学生時代は、とことん打ち込めるものを持ち、得意分野をつくってほしい。」と、受講生にエールをおくりました。

 


全学共通科目【オリンピック・パラリンピック概論】
2019年度春学期金曜日5時限(17:20 - 19:00)
講師:師岡 文男 上智大学名誉教授

 

 

〇各回の概要と講師
1. オリエンテーション:科目のねらい、授業の進め方。ローマ教皇メッセージ紹介

2. 共生社会促進運動としての パラリンピックの現状と課題
  田中暢子 教授(桐蔭横浜大学)

 

3. 東京オリンピック・パラリンピック競技大会の概要と目指すレガシー
  伊藤学司 氏(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会企画財務局長兼CFO)

 

4. パラリンピックとテクノロジー
  久森紀之 教授(上智大学理工学部機能創造理工学科)

 

5.オリンピックの歴史と嘉納治五郎
  真田 久 教授(筑波大学)

 

6.オリンピック・パラリンピックと文化・芸術
  和田浩一 教授(フェリス女学院大学 教授)

 

7. オリンピックの理念:オリンピズムとは何か?
 

8.オリンピック・パラリンピックと放送
  ゲスト 樋口昌之 氏(NHK2020東京オリンピック・パラリンピック実施本部副本部長)

 

9. オリンピック・パラリンピックとボランティア
 

10.オリンピック・パラリンピックと外国語
  鶴田知佳子 教授(東京女子大学)

 

11.パラリンピックの理念:パラリンピックが目指すものは何か?
  

12.リオデジャネイロ・平昌パラリンピックの実際
  子安昭子 教授(本学ポルトガル語学科)・島 健教授(本学 保健体育研究室)

 

13. NHK「1964年東京パラリンピック記録番組」鑑賞とディスカッション
 

14.映画「東京パラリンピック愛と栄光の祭典」鑑賞とディスカッション