オリンピック・パラリンピック×上智 インタビュー vol.2

齋藤毬子さん
齋藤毬子さん

平昌2018冬季オリンピック・パラリンピックボランティア
外国語学部英語学科4年
齋藤 毬子(さいとう まりこ)さん

 

 

第2回の「オリンピック・パラリンピック×上智 インタビュー」では、先日の平昌2018冬季オリンピック・パラリンピックにボランティアスタッフとして参加した、英語学科4年の齋藤毬子さんにインタビューをしました。

 

オリンピックのスタッフID
オリンピックのスタッフID

-平昌のオリンピックとパラリンピック両方参加されたのですか?
 はい、両方に参加しました。

 2月1日に韓国へ入り、翌日から2日間トレーニングを受けて、4日からオリンピックパークのある江陵(カンヌン)に行きました。開会式が9日で閉会式が25日だったので、2月26日まで約3週間ほど滞在してオリンピックのボランティアをしていました。

 そのあと一旦帰国して、今度は3月6日から17日までパラリンピックのボランティアをやりました。

 

 ○平昌2018冬季オリンピック 公式ホームページ

 ○平昌2018冬季パラリンピック 公式ホームページ

初めての試合(11歳)
初めての試合(11歳)

-そもそも何で、オリンピック・パラリンピックのボランティアをしようと思ったのですか?
 私、昔フィギュアスケートをやっていたんです。2006年のトリノオリンピックで荒川静香さんの金メダルの演技をテレビで見て、私もやりたいって思ったので。結局10歳から高校3年の夏まで約8年間やってたんです。
 それで昨年は大学の交換留学でカナダに留学中だったんですが、ふと「オリンピックのフィギュアスケートを生で見たいな」と思ってインターネットで検索してたら、平昌のボランティア募集を見つけたんです。

 ボランティアをしたいというより、オリンピックのフィギュアスケートを見たい、関わりたいという思いから応募したんです。

-募集があったのはいつ頃ですか?
 2016年の夏ですね。
それから、英語のスコアや志望動機、これまでのスポーツ経験などをまとめて応募しました。その後に英語のWebテストがあって、2月にスカイプで面接して4月に合格の連絡を頂きました。

 

-受かると思ってました?
 募集を見つけたときに、これは私のためにある応募だと思いました。(笑)

スタッフメンバーと帰りのバスを待つ
スタッフメンバーと帰りのバスを待つ

-実際ボランティアの1日ってどんな感じですか?
 わたしがオリンピックの時に所属していたのはフィギュアスケートやショートトラック競技を行う江陵アイスアリーナのEVS(イベントサービス)チームで、主に会場のチケット確認や誘導、メディアや関係者席の入口チェックなどを行っていました。
 朝が早い時は4:30位に起きて、5:10のシャトルバスで約1時間乗って宿舎のある束草(ソクチョ)から会場まで向かいます。着いたら朝食とって、7:00からミーティング。ここで今日のシフトや役割を確認します。

 8:00に開場となりお客さんが入ってきて、誘導などを行い、10:00に競技開始で16:00頃終了です。すぐ宿舎に帰っても良いのですが、江陵のオリンピックパーク内にはさまざまなブースが出展していて、例えばサムスンのVR体験ブースやチマチョゴリを着せてくれる所、もちろん東京2020もありました。そういったところで遊んでから帰ることも多かったです。
 帰ってからも、ルームメートが「急にパーティーしよう」と言って来たり、夜遅くまでいろんな話をしていました。

最終日にEVSメンバー全員で記念撮影
最終日にEVSメンバー全員で記念撮影

-江陵アイスアリーナのEVSチームで、ボランティアスタッフは何人位いるんですか?
 全部で300人位です。その内外国籍の人が20人で、日本人は私と韓国語も話せる社会人の方の2人だけでした。

 仕事はシフトでお休みもあるのですが、その方と相談して、自主的に参加した日もありました。実際に羽生選手の滑走日などは日本のメディアも多いですし、12,000人位入る会場の観客も8割くらい日本人でしたので。

 

 

 

宿舎にてルームメイトや他のスタッフと一緒に
宿舎にてルームメイトや他のスタッフと一緒に

-ボランティア期間中は宿代や食事代はかかるんですか?
 いいえ、かかりません。日本から現地までの渡航費は自分で払いますが、着いてからはほとんどのものが提供されます。食事も宿舎と会場内のカフェテリアで食べれますし、宿舎から会場までのシャトルバスも無料。宿舎ももちろん無料でした。部屋は2段ベットの4人部屋で、韓国系のアメリカ人とフランス人、シベリア出身のロシア人の同年代のルームメイトがいました。
 ルームメイトはすごく良い人達で、毎日楽しく過ごせました。
あと、ユニフォーム。シャツやスキージャケットの上下、靴、帽子、リュック、手袋なども一式頂きました。

パラアイスホッケー会場で誘導中
パラアイスホッケー会場で誘導中

-パラリンピックはどうでした?
 パラリンピックは、アイスホッケー会場のEVSチームでした。会場もアイスアリーナより小さかったので、メンバーも少なかったです。はじまるまでは、オリンピックが終わってオリンピックパークの人も少なかったので、大丈夫かなと思いました。
でも実際に始まったらパラリンピックはオリンピックのときに比べて団体のお客さんが多くて、盛り上がりました。
 あと、パラリンピック用のトレーニングのようなものが無かったので、来場者は健常者の方が多かったのですが、車いすの方もいらしたので、多少のレクチャーは事前にして欲しかったと感じました。

練習を見守る

-2020年はどのように迎えたいですか?
 何らかの形で関わりたいと思っています。今回ボランティアをやってみて、普通のボランティア以外にもそのマネージメントをするスーパーバイザーのスタッフなどもいて、いろんな関わり方の可能性があることに気づけました。
ただ、春から就職して仕事も始まるのでどうなるか分からないです、仕事で関われる可能性もあるのですが。 

フィギュアスケートのリンクで
フィギュアスケートのリンクで

-東京2020でボランティアを目指す後輩にメッセージはありますか?
 帰ってきてから後輩とかに、「どうやってやったんですか?」と聞かれるのですが、その次には「英語のレベルが高くないと」や「ボランティアの経験が必要」とか自分ができない理由を探る人が多い気がします。 心配なのかな?
 行って感じたのは、日本人以外は「韓流POPが好きだから」とか、もっと気軽に応募してる人が多かった。もちろん語学力があれば良いのはもちろんだけど、あまり突き詰めないで、やりたいなと思った人は“まず応募”で良いと思います。韓国人のボランティアスタッフもみんなが英語できる訳ではなかったので。

練習を見守る

-ボランティアやってよかったですね?
 はい良かったです!もちろんスケート競技を見れた、バックヤードに入って運営に関われたというのもあるのですが、それ以上に世界中から集まってきた人達と繋がれた事が一番楽しかった。
留学などでもいろんな出会いがあったのですが、今回はオリンピック・パラリンピックという目的で集まった仲間と、おそろいのユニフォームで、数週間一緒に働くことの一体感は最高でした。普段は少し人見知りの所もあったのですが、安心して友達ができてました。
 来週には、ルームメイトだった2人が、韓国から帰国する前に日本に遊びに来てくれる事になっています。

 

  

-できるかどうか悩む前にまず応募という言葉が印象的でした。
もうすぐ卒業して4月からはメディア系のお仕事に就かれる齋藤さん。2020年の事はまだわからないとお話ししていましたが、きっとどこかで活躍されると思いました。


 卒業式前のお忙しいところ、お時間を頂きありがとうございました。

就職してからも頑張ってください。



パラリンピックのスタッフID
パラリンピックのスタッフID
江陵アイスアリーナ
江陵アイスアリーナ
関係者入口にて
関係者入口にて
みんな陽気なメンバーでした
みんな陽気なメンバーでした
EVSの仲間と
EVSの仲間と
日本から応援に来た方と一緒に
日本から応援に来た方と一緒に
ボランティアスタッフの仲間と江陵のギョンポビーチにて
ボランティアスタッフの仲間と江陵のギョンポビーチにて